2009年12月

お酒の色によって二日酔いの程度が変わる? 3

2009年12月29日

Uncongenial congeners. Nature, Vol.462, Pages 992, 2009.

安部先生、アテネで歯を折られてたんですか・・・


それはともかくとして、今年最後の科学ニュース紹介ということで、Natureに載っていた論文以外のニュースから軽く。



このブログは20才以上の電大の学生が読むケースが多いだろうということで、お酒の話題です。


お酒、おいしいですよね。この時期はお酒を飲む回数が多くなると思いますが(今まさに飲みながらこの記事を書いていますが)、飲み過ぎると二日酔いになって後が大変です。


そこで、二日酔いの原因はアルコールは当たり前ですが、お酒のその他の成分は関係があるのか?


つまり、同じアルコールの度数なら透明なウォッカよりも色のついたバーボンの方が二日酔いがひどいのか?


これを研究したそうです。ちゃんと。被験者になりたいですねぇ。


で、その結果、アルコールは二日酔いに関係があるけど、他の成分は関係ない!そうです。当たり前ですかね。


ということで、アルコールはとりすぎないように!


入学前事前セミナー 2

2009年12月26日

地中海の思い出には後ほど浸ることにして、
来年度入学予定者対象の事前セミナーが本日一足先に行われました。
緊張した初々しい高校生達に囲まれて(?)、私もドキドキでした。みんなもこんなに初々しかったはずなのに…。

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物理わかりません、化学苦手です、数学出来ません(←全部かいっ!)等々、勉強に関する不安を挙げた高校生達が多かったです。
先輩のみなさん方は、入って来る新入生達に教えてあげて下さい。大学で生物を学ぶ場合においては、物理・化学・数学・英語も出来ないと大変なことになるということを!だから頑張れ!頑張ればなんとかなるさ!と。

みんな緊張していたけど、明るい子達ばかりでした。きっと頑張ってくれることでしょう。
来年を楽しみに待ってますよ〜





そして、長原先生から振って頂いた地中海の話ですが、そう、あこがれのエーゲ海。私は…ちゃっかり浸かっちゃいましたが…。

そんな地中海の誕生の神秘、そんなことも明らかにしてしまうなんて、科学ってほんとステキ。

海じゃないみたいってくらいエーゲ海は奇麗でしたけどね、アテネは…
ほんとユーロ高いし、日射しはキツいし、暑いし、埃っぽいし、お肌は荒れるし、前歯折れるし
ほぼ長原先生と同じ(?)感想です。
あぁ、でも食べ物はおいしかったなぁ〜。

学会では、とっても素敵な感じのスペインの大学院生が私のポスター内容に関して質問してくれたのですが、彼女の鼻ピアスとドレッドがとても印象的で、私は…鼻ピアスで地中海を思い出します…。

ギリシャ行ったのまだ去年のことなんですね…もう遠い昔のよう。
同じ学会に長原先生が参加されていることも、その時は知りませんでした。同じ場所で同じような角度で撮った写真はありますが…。

なんにしても、良い経験でした。チャンスを下さった先生方、ありがとうございました。
みなさんも積極的にいろんなところに出て行って、たくさん良い経験を積んで下さいね。



それでは、みなさん、ちょっと早いですが、良いお年を
来年も頑張って行きましょー


文責:アベ


海物語in地中海 3

2009年12月22日

Catastrophic flood of the Mediterranean after the Messinian salinity crisis. Nature, Vol.462, Pages 778-781, 2009.

地中海。



なぜか響きがいいと思いませんか。いつかはテレビでしか見たことの無い、コバルトブルーの地中海を見てみたいと思っていました。

夢が実現したのは一年前。ギリシャのアテネで行われた国際学会で発表することになり、この機会こそ!と思い意気揚々とアテネに行ったものの。

アテネから海までは遠かった。。。アテネって内陸だったとは。 地中海に行くのに路面電車を乗って30分ほど、ようやく見れた地中海はさすがにきれいだった・・・


近くにあったカフェ(海の家?)でビールを頼み、海を見ながらとうとう夢が達成したなあと感傷に浸りながら会計をお願いしたらなんとビール一杯1000円オーバー(その時はカードで支払ったんでわからなかったんだけど)!なんだこのぼったくりのような価格は!?


そう。一年前の夏はユーロが高かったんです。ああ、行くなら金融危機後だった・・・




と、どうでもいいことを思い出してくれたこの論文。この論文はその地中海が560万年前(類人猿出現のころ)一時干上がって、その後ジブラルタル海峡(スペインとアフリカの間のところ)から海水が急速に流れ込んで地中海が出来上がったということを地質学的に調べたものです。まるでブラタモリででてくるような図が論文には満載です。

でも地中海が一時干上がっていたことすら知りませんでした。流れこんだ海水量は急なもので、一日10メートルも海水面をおしあげたとか。ナイアガラの滝も真っ青の迫力。見てみたかったなあ。

 

それにしてもアテネは高かったなぁ。
同じ学会で発表されていた安部先生はアテネ、いかがでしたか? 

生命理工学専攻修士1年中間発表会

2009年12月19日

生命理工学専攻に関することも、生命理工学系のいろいろ、ということで。

本日は生命理工学専攻(生命・環境科学部門)の修士課程1年生12名の中間発表会でした。

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しっかりと準備出来ていたように思います。
お疲れさまでした。

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川井先生からのありがたい総評と、そしてそれぞれが受けた質問の意図を再度よく考えて今後に繋げてください。

修士の学生以外にも、発表を聞きに来ている学部生の姿もちらほら見られました。
修士2年生は2月の修論発表会に向けて気合いを入れ直すことが出来たのではないでしょうか。
学部生も、大学院生というプレッシャーを感じることが出来たのではないでしょうか。


今時間はちょうど、発表が終わった一時的な開放感ではじけている頃かとは思いますが…
次の山もあっと言う間に迫ってきてしまうものなのです…。

みんな、頑張れ



文責:アベ



新型インフルエンザ最新情報 4

2009年12月15日

One killer virus, three key questions. Nature, Vol.462, Pages 154-157, 2009.


さすがは安部先生です。立て続けに更新。適当に更新していた僕とは大違いで早くも猛烈なプレッシャーが。


というわけで僕自身が気になったことを紹介するコーナー、本日は論文ではなく、ネイチャーのニュース欄で新型インフルエンザ関連で気になる記事があったのでその話題をかいつまんで。今回の記事は無料アブストラクトがないので、上のリンクを押しても電大内以外ではネイチャー購読者しか読めません。


・新型インフルエンザエンザウイルスは季節性のインフルエンザウイルスと違って、感染する際にヒトの細胞にくっつく箇所が多い。それゆえ、季節性インフルエンザウイルスは肺の上側にある細胞にしかくっついて感染しないのに対して、新型インフルエンザウイルスは肺の下側(というより奥と言った方がいいのかな)の細胞にまでくっついて感染してしまう。

どうもここまで肺全体に感染するのは強毒性の鳥インフルエンザウイルスに病原体に痛いして抵抗性の無い人がかかったときくらいだそうで。恐ろしいです。



・ 一部の季節性インフルエンザウイルス(H1N1とH3N2)にかかったことがある、もしくはワクチンを接種したことがある場合、新型インフルエンザに対して少し抵抗性ができるらしい。

これはいいニュースですね。今年は季節性インフルエンザウイルスワクチン接種を行う人が多かったですが、判断は正しかった!?



・今よりもっと恐ろしいのは、新型インフルエンザウイルスと強毒性の鳥インフルエンザウイルスがまじりあって強毒性の新種のインフルエンザウイルスができてしまうこと。

そりゃそうだ。そんなこと考えたくないけど、先手を打っておかないとね。


以上のことを今まさに研究しているらしいです。研究者たちが自分たちが感染しないように、無菌室内で宇宙服のような防護服を着て、研究している光景の写真も記事の中にはありました。

ぜひとも頑張って下さい!

企業セミナー報告(大正製薬) 4

2009年12月10日

本日の5限は、企業セミナーということで大正製薬の生産本部の方がいらして下さいました。
皆さんの現状にとても合った話をして頂けたと思います。

私も話を聞くのに夢中になってしまって写真を撮り忘れてしまったのですが、とても盛況で、参加した学生の感想もたくさん聞けましたので、ちょっとご紹介します。

・ 話が具体的で、仕事の内容・就職活動の内容がすごくよく解った。(O君)
・ 思わぬ面接のポイントが聞けてよかった。(S君)
・ 院卒・薬学部卒じゃなくても「生産技術」という場で、自分の知識を活かせると聞き、勝手に作っていた製薬会社のイメージが払拭しました。凄く興味を持てました。(U田)
・ なんたって大宮だし!!(I君&U田)

本当に面接の裏テクニックまで教えて頂いて、参加した学生はラッキーでしたね!!
次回の企業セミナー(2010年1月7日)も楽しみです。




それからそれから、話は変わって、
前回予告した私のキャンパス紹介ですが、例えば、

研究室・実験室訪問
先生方インタビュー
学内散策
学内、国内、海外の研究について、学術論文の紹介など
講義風景(学生実験など)
就職活動関連

等々の企画を考えています。
また、他にもこういう情報を掲載してくれたらいいな、こんな企画をして欲しい!!というのがありましたら、安部までご連絡下さい。
次回は、生命理工学系庶務訪問の予定です。

私も長原先生の非常にわかりやすい論文紹介を毎回楽しみにしていた一人ですので、そのような皆さんのためになる内容を更新せねば・・・と大きなプレッシャーを感じておりますが・・・マイペースに頑張ります。
応援よろしくお願いします。

企業セミナー 5

2009年12月09日

こんにちは。

前回、長原先生から非常にハードルを上げたご紹介を頂きましたが、
今週から長原先生とともに生命理工学系ブログを担当させて頂くことになった生物環境コースの安部です。

主に、学系内の連絡事項についてお知らせ致します。
加えて、学系内あるいはキャンパス内に関する様々な情報をちょびちょびっとご紹介していきたいと思っています。
これらについてはまた今度。



本日は企業セミナー(2件)のお知らせです。

3年生・修士1年の学生はぜひぜひ参加して下さい。
1・2年生の学生も歓迎です。


1.大正製薬
「医薬品業界の紹介と製薬企業を支える様々な職種の紹介」


2009年12月10日(木)5限
12号館229教室


2.ニチアス株式会社
会社概要・採用情報(人事部)、先輩社員の仕事紹介、質疑応答

2010年1月7日(木)5限
12号館229教室


大正製薬のほうは明日ですよー!!

詳しい内容の問い合わせは、就職担当の栗山先生までお願いします。

もちつもたれつ 3

2009年12月08日

Host plant genome overcomes the lack of a bacterial gene for symbiotic nitrogen fixation. Nature, Vol.462, Pages 514-517, 2009.

もう12月ですね。今年も残すところあと一ヶ月。今年はたくさん記事を書くぞ!と思っていたのにあまり書けなかったような。


そんなブログも今週(あたり)からパワーアップします!詳しくは後ほど。





ということでまずはこの論文。マメ科の植物は成長をよくするために根に窒素固定細菌という栄養源をとりこむ最近をくっつけています。このことを共生と呼んでいますが、これはどうしてこんなことするの?ということを研究した論文。


共生細菌の一種、リゾビウム属は実は単独では窒素を取り込むことができないのです。とりこむために必要なしくみのうち、ある酵素がないのだそう。

実はその酵素が、マメ科の植物の根には豊富に含まれているんです! 

つまり、リゾビウムは共生してマメ科植物と一緒になると窒素を取り込むことができ、マメ科植物はその窒素を利用することができる。

お互いめでたし、めでたし。という共生は実は一つの酵素を巡るもちつもたれつの関係のようです。






さて、今度からブログの更新回数が週2回になります(おそらく)!
僕も変わらずブログの担当ですが、もう一人僕よりもふさわしい方が新たに担当になります(とハードルをあげておきました)。

ぜひこれからのブログ、ご期待下さい。 

進化を実験してみよう 2

2009年12月02日

Experimental evolution of bet hedging. Nature, Vol.462, Pages 90-93, 2009.

進化はどのように起きているのか?

ということを実験でみるにはどうやればいいと思います?


そこがこの論文で工夫したな!というところです。


この論文では、微生物を使って、まずは静かな環境で飼育した場合生育するものを選び出し、その次にはかくはんという大変動きのある環境で飼育した場合生育するものを選び、その次は静かな・・・という形でまわりの環境を繰り返し変化させた時に、どのように微生物が進化していったか、遺伝子の変化を調べました。


こうすると、環境が両極端に変化する系を簡単につくることができ、遺伝子の変化によりどのように環境に対応するのかが、ごく短期間に複雑な器具を必要とせずにできますね(遺伝子の変化を調べる機械は必要ですけれど)。


その結果、環境の変化に対応するために微生物はどちらの環境に素早く対応できるように、遺伝子の変化が確率的に起こっていることが実験的にわかったそうです(これを両賭け戦略とよぶそうです)。ルーレットで黒にも赤にもかけておいて、一方がダメでも片方はあたるということと同じですね(0になった場合はなんてツッコミは入れないで下さい)。


という結果も重要なんですが、やはり一流雑誌に載せるには発想力が重要!といういい論文でした。
 

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