2010年08月

地学実験 4

2010年08月31日

今週は論文紹介ではなく、先週行われた集中講義の地学実験について。


生命理工学系、そしてサイエンス(理)学系では3年生になると教職課程履修者は取る必要がでてくる科目が地学実験です。


例年、 軽井沢にて実地演習があります。今年の軽井沢は暑い!例年はもっと涼しかったのに(さすがに夜になると涼しくクーラーいらずですが)。

しかも夜になると雨。移動最終日の夕方に雨にふられ、次の日はみんな靴を宿舎で乾かすはめに。

来年地学実験に参加する予定の人は、雨対策は万全に(自分にもリマインド)!

以下は今年の地学実験の光景です。

 SANY0063鬼押出しという浅間山の噴火によってできた光景を見学中。









SANY0071浅間山の噴火によってせき止められた川で、岩をスケッチ中。









SANY0073噴火によってなくなった方々の冥福を祈って・・・









SANY0075なぜか鴨もやってきました。






 

生細胞内のリアルタイム計測 3

2010年08月27日

Three-Dimensional, Flexible Nanoscale Field-Effect Transistors as Localized Bioprobes.
Science, Vol. 329, No. 5993, pp. 830 - 834


軽井沢での地学実験、天気が崩れないといいですねぇ…。

さあ、夏休みも後半突入です。
暑さも少し和らいで過ごし易くなりましたね。
元気にたくさん良い思い出を作って下さいね!!


今日も『Science』から、生きている細胞の中に挿入して細胞の活動をモニター出来るナノ電子デバイスの話。

細胞の中に挿入するのはトランジスタで、細胞内の電位変動をトランジスタによって感知します。
細胞の中に入ってしまうようなトランジスタ…そんな微小なトランジスタが開発されているのも素晴らしいことですが、このデバイスのすごいところは、その形にもあるようです。

いくら微小なトランジスタを作成したところで、それが電子回路基板上に(平面的に)取り付けられていてはトランジスタを細胞内に挿入することが出来ません。
そこで、シリコンナノワイヤ(下記写真の三角に見えてる部分)の先端にトランジスタを組み込み、それを捻って基盤から浮かせることによってトランジスタ部分だけを細胞内に挿入する形が考えられました。
nanotransistor image

さらに、生きている細胞に問題無く挿入できるようにナノワイヤの部分をリン脂質膜でコーティングしてあるそうです。

このデバイスでニワトリの培養心臓細胞の拍動をモニター出来たという実験結果が載せられていましたが、例えば、細胞内の核酸やタンパク質の産生をリアルタイムでモニターすることも可能になるかも、とのこと。

非常に興味深いバイオデバイスの論文でした〜!


文責:アベ

兄弟なかよく 3

2010年08月24日

Promiscuity and the evolutionary transition to complex societies. Nature, Vol.466, Pages 969-972, 2010.

生命理工学系の3年生で地学実験を履修している人たちは明日から軽井沢にて講義です。僕も一緒についていくので、来週は地学実験の様子でも報告できれば。


さて、今回は人類みな兄弟、ではありませんが、兄弟なかよく暮らせば、平和に暮らせることができる!という論文です(まああっています)。

鳥の世界でも、親が持ってきたえさを巣にいる子どもたち(兄弟)が分け合えば、それだけ互いの生存にもつながるので重要です。でも、分け合わない、つまり利己的な子どももいるケースがあります。その違いは何なのか?

その理由は、一夫一妻制か一夫多妻制かにより変動するというということらしいのです。一夫多妻制の場合ほど、互いの兄弟どうしなかよくないので協同作業ができにくいということらしいのです。

ということは、人間のような一夫一妻制の動物は兄弟の仲が非常にいいよ、ということですが、どうでしょう?


 



生物学版オンラインゲーム 3

2010年08月18日

Predicting protein structures with a multiplayer online game. Nature, Vol.466, Pages 756-760, 2010.

こういうジャンルのゲームもありなんですね。
世の中にはシミュレーションやアクション、スポーツなどいろいろなジャンルのゲームがあります。昔はセガのゲームが好きだったんでサターンやドリームキャスト(なつかしい!)など、いろいろな本体が家にあり、ゲーム三昧の日々でしたが、今ではほとんどゲームをやっていません。

今回の論文は、生物学の難問の一つ、タンパク質の立体構造を予測する手段として、多人数が参加できるオンラインゲーム、Folditを開発し、解決にとりくんだというものです。

Folditは多くの人とチャットで協力し合いながら、適切な立体構造になるように競い合い、現在のスコアもでるため、自分がどのくらいうまく予測できているのかがわかります。

これまで、一般的な予測法はコンピュータを用いた計算による予測なのですが、Folditでは多くの人が協力することで、従来のコンピュータでは思いもつかなかった解決策をあみ出したそうです。


一番面白かったのが、この論文の著者。
Seth Cooper, Firas Khatib, (中略), Zoran Popovic &Foldit playersとありました。Folditに参加した人たちに対して敬意を表していました(確かに遊んでくれなかったらこの論文書けなかったもんね)。
 

夏休みの予定・行事などいろいろ 3

2010年08月07日

先週の土曜日はオープンキャンパスで、たくさんの高校生が来校してくれました。
生命理工学系のブースも大盛況!でした。
DSC02814

興味をもって話を聞きに来てくれた高校生の皆さん、ありがとうございます。
今月、8月21日(土)、22日(日)にも鳩山のオープンキャンパスが予定されています。
電機大と生命科学や生物環境に興味がある多くの高校生の皆さんの来校をお待ちしております。
また、生命理工学系の
ワークショップ『DNA抽出を体験しよう!』(8月21日)
ミニ講座8月22日)
も予定されておりますので、どしどし参加して下さい。

このブログを読んでくれている高校生のキミ、待ってるよ〜



以下は学内の皆さんへ、昨日の長原先生の記事でも停電のお知らせがありましたが、その他の夏休み中のお知らせなどなどです。

8/9〜8/16 一斉休暇
8/9(月) 停電
8/10(火), 8/10(水) 断水
(*12号館の停電、断水の予定です。)

ワックスがけ清掃予定
8/17(火) 12号館2、3階教室とその廊下
8/31(火) 12号館3階研究室・教員室・廊下
9/1(水) フロンティア3階実験室・廊下
9/2(木) フロンティア2階実験室・廊下
9/3(金) フロンティア1階実験室・廊下
9/4(火) 12号館3階研究室・教員室・廊下
9/6(月) 12号館1階実験室・アトリウム
9/7(火) 12号館1階教室

実験中の学生は予定をよく確認して下さいね。


さあ、夏休み
決してハメを外しすぎないよう気をつけて、楽しい夏休みを過ごして下さい。
卒研生と大学院生の皆さんは、思う存分に実験が出来る良い期間です。頑張って下さい



文責:アベ



夏期休業中研究室Webページ一時アクセス不能のお知らせ 5

2010年08月06日

8月9日(月)は鳩山キャンパス、生命理工学系の建物の停電が予定されていますので、研究室Webページは終日アクセスできなくなります。

復旧は10日(火)午後?になります。ご容赦下さい。

また別件ですが、生命科学コースと生物環境コースの研究室配属が決まりましたので、確認していない人は12号館の掲示板を見て下さい。 

チョコが食べれなくなっても蚊に刺されない方がいいのか? 3

2010年08月03日

A world without mosquitoes. Nature, Vol. 466, Pages 432-434, 2010.

蚊。またこいつらの季節がやってきました。刺されたらかゆいし、それどころかマラリアや日本脳炎など、伝染病も媒介するやっかいな虫で、いなくなってしまえばいいのに!と何度となくみなさんも思うのではないでしょうか。

この記事では、じゃあ実際にこの世の中から蚊がいなくなったらどうなるの?ということについて書かれています。現在、世界では蚊の撲滅のため様々な研究がなされていますが、蚊がいなくなるといいことといえば・・・

(蚊を媒介とした)伝染病感染がなくなる!

これは単純に素晴らしいですよね。蚊に刺されるのを防ぐってかなり大変ですもんね。ただ、蚊がいなくなると・・・

・蚊を食べている動物が飢えてしまう
・熱帯の植物の受粉がうまくいかなくなる

なんと生態系が壊れてしまう可能性があるということです。ところで、チョコレートの原料のカカオの花の受粉って蚊が行っているそうな。蚊がいなくなるとチョコレートが食べれなくなる・・・むむむ。 
最終的には、絶滅しないと生態系にどのくらいの影響がでるかはわからないそうですが、単純に「蚊なんていなくなればいいのに!」とは思えないものなんですね。

訪問者数

ブログ管理者