Red wine procyanidins and vascular health. Nature. Vol.444, page 566, 2006.

僕はワインを飲むのが好きです。
なので、今回は全くもって僕の趣味の紹介です。

ワインってよく体にいい飲み物だって言われるけど、どのワインも同じように体にいいんだろうか・・・

そんな疑問に答えてくれるのが今回の研究論文です。

ワインの中のポリフェノール成分、特に今回筆者たちが着目したのはオリゴプロシアニジンと言われる一種です。これらは動脈硬化を抑制する作用が報告されています。

そこで、筆者は165品種の世界中のワインを集めてきて、その中でオリゴプロシアニジンが一番多いワインはどれか、LC-MSという分析法で分析しました。

すると、南西フランス産のものが、他の産地と比べても2-4倍多いことがわかったそうです!

これは、伝統的なワイン製造法のままなので、ブドウの種に含まれているオリゴプロシアニジンが抽出されやすいこと、またタナ種というここでよく使われるブドウの品種にも原因があるそうです。

タナ種、は英語で書くとtannat。文字通り、タンニンの渋みが強いものだそう。

良薬は口に苦し、です。
もしワインを飲んで健康を維持したい!という人は、値段も安いみたいなので、いかがでしょう。

しかし、分析に使ったワインの余りはどうしたんでしょうか。やっぱり、飲んだんでしょうねえ。
うらやましい研究です。こういう研究はみんなのためにもなり,自分のためにもなる。まったくいいもんですね。