プチダイエットは意味がない? 2

2008年07月13日

Dynamics of fat cell turnover in humans. Nature, Vol. 453, Pages 783-787, 2008.

ずいぶんごぶさたしていました。

海外や国内で出張続きと慌ただしい時期で更新ができずにいたのですが、もう少しすれば夏休み!学生も先生もお休みのとき!

ということで夏になるとダイエットをしなきゃ、と思う人も多いかと思うのですが、プチダイエットは意味があるの?という論文がNatureにありました。

太る原因は脂肪細胞という細胞に脂肪がたまることで起きることがわかっているのですが、では脂肪細胞はダイエットをすると減少するのか?もしくは肥満になると脂肪細胞は増えるのか?

実は脂肪細胞の数はおとなに成長するまで(子供から思春期まで)に決まり、脂肪細胞の寿命は太っている人もやせている人も変わらないそうです。年間に10%の脂肪細胞が新しい細胞と置き換わるだけなのだそう。この、脂肪細胞がどうやって置き換わっているのかを調べた方法が、この論文の面白いところなのです。ふつう、置き換わりを調べるには植物や動物の場合は細胞に目印をつけて(色素や放射線で被曝させて)調べるのが一般的ですが、人間では健康への影響があるのでできません。ではどうすればいいのか?

実は20世紀後半の冷戦時、複数の国では核実験をしていましたが、そのために全世界で放射能物質のちりがちらばり、わたしたちは健康には全く影響はないレベルで被爆をしているそうです。これに研究者は着目し、脂肪細胞のDNAがどのくらい被爆の影響を受けているのかを調べて、新しい細胞とどのくらい置き換わったのかがわかったんです。

ということで、おとなになったあとの急な体重変化は脂肪細胞に脂肪がたまったりなくなったりするだけで、一定の限度があり、脂肪細胞の数が変動しない限り根本的な解決にはならないそうです。

これは夏になるからといってじたばたしても意味がないということでしょうねえ。
というわけでラーメン食べに行こうかな。



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