エイズウイルスの元祖は? 3

2008年10月07日

Direct evidence of extensive diversity of HIV-1 in Kinshasa by 1960. Nature, Vol. 455, Pages 661-664, 2008.

Natureより。

先日、エイズウイルス(HIV)を発見した人が今年のノーベル賞を受賞しましたが、HIVはいったいいつからできたものなの?という論文です。

研究の発端は、1960年に現在のコンゴで亡くなった方の標本からHIVが見つかったこと。ウイルスは動物などと違ってDNAの突然変異のスピードが非常に早く、突然変異の結果、現在はいろいろなタイプのHIVが存在しています。そこで、1960年当時のHIVのDNAを調べてみたところ、何ともうすでに結構突然変異が起こっていることがわかったそう。

ということでいったいいつごろが突然変異が起こる前の「元祖」かを計算してみたところ、1900年前後がHIVの元祖が誕生した時だそう。HIVは100年以上の歴史があるウイルスなんですね。たまたま急に増えたのが近年だっただけで。

1960年にはもうすでにHIVは現在と同じような種類あって、たまたま感染しても周りに感染は起きなかったのに、町(現在のキンシャサというところ)の人口が増えるとともに感染が急拡大して、ついには全世界に・・・
現在では5500万人以上が感染する有名なウイルスになってしまった。本当はずっとずっと前から感染する土壌さえあれば急激な感染が起きる可能性があったわけですね。

このような研究ができたのも、キンシャサの大学に膨大な数の人体標本があったからと思うと、後生に標本を残す意義がわかるような気がした論文でした。

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1. ノーベル賞  [ キーワードマーケティング実験室 ]   2008年11月01日 09:00
ノーベル賞に関連するブログを集めてみました....

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