Allergenicity resulting from functional mimicry of a Toll-like receptor complex protein. Nature, Vol.457, Pages 585-588, 2009.

みなさんは何かしらのアレルギーをもっていますでしょうか。私はこの季節つらい花粉はもとより、もはや職業病のマウスとラットに対するアレルギー持ちです。

さて、この論文ではハウスダスト(ゴミ)であるダニの死骸に含まれる、あるタンパク質が、ヒトの免疫反応に関係する細胞、マクロファージの細胞表面に結合することによって、アレルギーが発症するということが書かれています。

細胞表面にある受容体には、本来別のタンパク質が結合するのですが、ダニの死骸のあるタンパク質はかなり似た形をしているためにちょうどカギのような格好で免疫反応を引き起こしてしまうということのようです。

他のアレルギー原因物質の場合ではどうなのか、などいろいろ気になりますが、興味深い研究ですね。