One killer virus, three key questions. Nature, Vol.462, Pages 154-157, 2009.


さすがは安部先生です。立て続けに更新。適当に更新していた僕とは大違いで早くも猛烈なプレッシャーが。


というわけで僕自身が気になったことを紹介するコーナー、本日は論文ではなく、ネイチャーのニュース欄で新型インフルエンザ関連で気になる記事があったのでその話題をかいつまんで。今回の記事は無料アブストラクトがないので、上のリンクを押しても電大内以外ではネイチャー購読者しか読めません。


・新型インフルエンザエンザウイルスは季節性のインフルエンザウイルスと違って、感染する際にヒトの細胞にくっつく箇所が多い。それゆえ、季節性インフルエンザウイルスは肺の上側にある細胞にしかくっついて感染しないのに対して、新型インフルエンザウイルスは肺の下側(というより奥と言った方がいいのかな)の細胞にまでくっついて感染してしまう。

どうもここまで肺全体に感染するのは強毒性の鳥インフルエンザウイルスに病原体に痛いして抵抗性の無い人がかかったときくらいだそうで。恐ろしいです。



・ 一部の季節性インフルエンザウイルス(H1N1とH3N2)にかかったことがある、もしくはワクチンを接種したことがある場合、新型インフルエンザに対して少し抵抗性ができるらしい。

これはいいニュースですね。今年は季節性インフルエンザウイルスワクチン接種を行う人が多かったですが、判断は正しかった!?



・今よりもっと恐ろしいのは、新型インフルエンザウイルスと強毒性の鳥インフルエンザウイルスがまじりあって強毒性の新種のインフルエンザウイルスができてしまうこと。

そりゃそうだ。そんなこと考えたくないけど、先手を打っておかないとね。


以上のことを今まさに研究しているらしいです。研究者たちが自分たちが感染しないように、無菌室内で宇宙服のような防護服を着て、研究している光景の写真も記事の中にはありました。

ぜひとも頑張って下さい!