Reduction of disulphide bonds unmasks potent antimicrobial activity of human beta-defensin 1. Nature, Vol. 469, Pages 419-423, 2011.

生命理工学系の4年生、修士2年生のみなさん、卒論発表会、修論発表会の準備は順調ですか?いよいよ31日当日が迫ってきましたよ・・・

大一番を前に風邪をひいたら大変ですが、病原菌から身を守るために私たちはいろいろな防御システムを持っています。

その一つのシステム、皮膚(感染しやすい箇所の一つですね)に存在するタンパク質、ディフェンシンというものは微生物を殺す機能をもっていて、感染を防ぐ役割を担っています。


このディフェンシン(名前からして守ってくれそうですが)の一種であるベータディフェンシン1は、実は還元状態と酸化状態では立体構造が変わり、還元状態の時のみ殺傷能力を発揮するのだそうです。

しかも、皮膚にはこのタンパク質を還元状態にする酵素も存在していて、常に効果が皮膚で発揮できるようにしているそう。必要な場所で、十分に力を発揮できているわけですね。


卒論発表会、修論発表会を迎えたみなさんも、当日十分に力を発揮して下さいね!