ビタミンAがたくさんあるとアレルギー反応が起きる? 2

2011年04月06日

Co-adjuvant effects of retinoic acid and IL-15 induce inflammatory immunity to dietary antigens. Nature, Vol.471, Pages 220-224, 2011.

食物アレルギーのお話です。

ある食べ物を食べると、それを体が受け付けないで過剰に免疫反応が起きてダメージが起きてしまう、これがアレルギーですが、今回はその中でも遺伝的な病気であるセリアック病の患者さんに関係が深い話になります。


セリアック病とは、小麦等に含まれるグルテンというタンパク質に対してアレルギー反応が起きてしまう病気で、イタリアでは300人に1人のケースで患者さんがいるそうです。

イタリアといえばパスタですから、患者さんは大変だと思います。。。


実はセリアック病の患者さんの小腸では免疫細胞を活性化する物質のIL-15がたくさん存在していて、このIL-15が免疫細胞に働きかけることで炎症が起きる・・・ということらしいのですが、この効果を増強させるのがビタミンAの代謝物であるレチノイン酸。


レチノイン酸とIL-15が共存するとアレルギー反応が増強されることがわかったのです。ということは、セリアック病の患者さんはビタミンAをあまり摂取しなければいい・・・というわけにはならない(細胞からレチノイン酸は分泌されているので)ですが、IL-15をいかにおさえてアレルギー反応をとめるか、その道筋が見えてきた研究でした。 

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