サプリメント、レシチンは食べ過ぎると心疾患になる!? 3

2011年04月19日

Gut flora metabolism of phosphatidylcholine promotes cardiovascular disease. Nature, Vol. 472, Pages 57-63, 2011.

フォスファチジルコリン、またの別名をレシチンとよびますが、これは生体膜を構成する脂質(卵や牛乳、肉、魚に多く含まれている・・・細胞の膜成分ですからね)であるとともに、フォスファチジルコリンが不足すると肝臓や筋肉の傷害が起きることからサプリメントとしても販売されています。


今回の論文では、 心疾患の経験がある人とない人とで、血中のどのような成分に差があるのかをまず調べたところ、心疾患経験群では、トリメチルアミンN-オキシドという、フォスファチジルコリンの代謝物が多いことがわかりました。

いろいろと調べた結果、食べ物を食べると腸内細菌がフォスファチジルコリンをトリメチルアミンに代謝し、体内に取り込まれたトリメチルアミンは肝臓でトリメチルアミンN-オキシドに代謝されて血管に血栓をつくらせる・・・というステップで心疾患が起きていることがわかりました。



試験管内で生体反応を模式化した単純な系を作る研究(インビトロとよびます)では、このような現象はわからないわけで、生体で実際にどのような反応が起きているのかをしる研究(インビボとよびます)の重要性があらためてわかる研究成果です。



ではどのくらいフォスファチジルコリンを食べれるのか、限度はこの研究からは直接はわかりませんが、食べないのも病気になるし、食べ過ぎるのも病気になる・・・中庸が大事という何とも生物らしい研究成果でした。

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