微生物をやっつけるカギはミトコンドリアにあった! 3

2011年05月03日

TLR signalling augments macrophage bactericidal activity through mitochondrial ROS. Nature, Vol. 472, Pages 476-480, 2011.

GWはいかがお過ごしでしょうか。
理工学部は通常授業を行っておりますよ。生命理工学系の学生さん、間違えて休んでないですよね?



さて、わたしたちの体の中に入った細菌などの微生物は、マクロファージとよばれる異物を食べる専門の細胞によって食べられることで健康が維持されています。


今回読んだ論文は、マクロファージの中にとりこまれた細菌をやっつけるときの話です。


細菌などの微生物をマクロファージが認識してそのマクロファージにくっつけるために、マクロファージにはトルライクレセプター(TLR)とよばれる受容体(アンテナのようなもの、といってもいいのかな)がありますが、この中でも細菌を認識するTLRに細菌がくっつくと、後に細菌はマクロファージの中に取り込まれます。


その際、マクロファージのミトコンドリアが細菌のところまでやってきて、さまざまな物質を傷害する活性酸素種をどんどん産生させるそうなんです。ミトコンドリアの活性酸素種産生をできなくすると細菌への感染が拡大するそうです。


ミトコンドリアは通常エネルギーを生産する際に活性酸素種をたくさん産生しては、あぶないのですぐに消去するということをしていますが、細胞の中に入ってきた細菌をやっつけるためにミトコンドリアが使われているとは。もともとミトコンドリア自身も共生した細菌だというはずなのに、われわれの細胞はえらい使い方をしていますね。




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