椎葉先生インタビュー (1) 4

2011年05月13日

みなさん、こんにちわ。
ここ数週間立て込んでいて、更新を長原先生に頼りきってしまっていました。
長原先生、楽しみにしてくれていたありがたい方々、申し訳ありません…。


さて、本日は新任の椎葉究(しいばきわむ)先生へのインタビューをお送りしたいと思います。
椎葉先生は本年度から電大にいらっしゃいましたが、昨年まではずっと企業にお勤めでした。
皆さんきっと興味津々なのではないかと思います。(私もですが。)
とても楽しいインタビューになったと思いますので、それでは、どうぞ。


ー専門を教えて下さい。DSC03147
専門と聞かれると私はちょっと困るのですが…。
大学・大学院時代は応用微生物学を専攻していて、主に酵素や細胞膜の成分について研究していました。
そのためもあって、その後企業に就職して研究所に配属されてたのですが、パンの発酵について研究するように言われました。パンの発酵と言えばイースト(酵母)なので、イーストの発酵について調べるはずだったのですが…。
実は、パンがおいしく出来るための発酵に重要なのはイーストの発酵ではなくて、小麦自体が持つ酵素が重要だってことがわかったんですよ。
つまりイーストを発酵させてる時に小麦の酵素も働くんですが、イーストなんかより、この酵素活性によってパン生地の成分が自ら変わっていくことこそがパンがおいしくなるために重要だったってことなんですよ。


ーへぇ〜!びっくりしました!それは知らなかったです。
そういうわけで、専門の一つは食品微生物学と言いたいところなんですが、結局微生物は関係なかったので、『食品』が専門ですかねぇ、やはり。

ー環境分野の研究もなさっていたのですよね?
はい。そのあと、小麦を使って木材を早く堆肥化するための方法というのを研究して見つけたんですよ。
木材と言うのは、ご存知のようになかなか分解されないので、建材などの木材ゴミの多くは廃棄(焼却)されてしまうんですね。
それを早く堆肥化して利用する、つまり、小麦を加えると木材を好んで分解する(腐らす)菌が選択的に増殖して早く木材を分解することがわかったんですよ。小麦中のある成分が、木材を好む微生物の良いエサになっていたんですね〜。


DSC03150ーそれがバイオレメディエーション(環境浄化)の研究に繋がっていくわけですね?
この、木材を早く堆肥化する方法を特許化したのですが、ゼネコンやら都道府県なんかにずいぶん採用してもらったので、けっこう儲かったんですよ(笑)
ーおお〜っ
それでその研究部署が大きくなりまして、この小麦の成分を使う方法を他にも展開出来ないかと考えたわけです。その一つが石油汚染土壌の浄化への利用だったんですね。
小麦の成分を使って、石油を分解する菌を選択的に増殖させることで土壌を浄化することが出来たんです。
小麦の成分によって選択的に増殖・活性化するのがどのような菌群なのかを調べることは、これから取り組んで行きたい研究の一つでもあります。
そういったわけで、あえて言うなら、環境の微生物と食品が専門分野じゃないかな〜と自分では思ってます。




椎葉先生のお話はとっても楽しく興味深く、私の専門に近かったこともあり、ここには到底書ききれないほど多くのお話を聞かせて頂きました。
椎葉先生は私の脱線した質問にも丁寧にかつ的確に答えて下さり、大変勉強になりました。
椎葉研に興味を持った人はぜひぜひどしどし質問しに伺って下さいね〜。特に3年生。

長くなってしまったので、椎葉先生へのインタビューは来週に続きます。
次回は先生のご趣味など、人柄に迫ってみました。
どうぞお楽しみに〜。


文責:アベ


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