呼吸法を変えれば蚊に刺されにくくなる? 3

2011年06月21日

Ultra-prolonged activation of CO2-sensing neurons disorients mosquitoes. Nature, Vol. 474, Pages 87-91, 2011.


前回の論文紹介からかなり時間がたってしまいました。
とうとう暑くなってしまいましたね。蒸し暑いです。
こうも暑いと、とうとうやつらの季節の到来です。
キンチョウの夏です。ではなく、蚊の夏です。


この論文では、どうやったら蚊に刺されないようになるか、という人類永遠のテーマに立ち向かい、なんと基礎研究に飽き足らず、ケニア(!)の蚊がたくさんいる場所で実際に今回編み出した研究成果が実際に有効であることを確かめている、実践的な論文です。


しかし、どうしてケニアだったんだ?別に近場でよかったのでは(著者はアメリカ人)という疑問はさておいて、蚊は人を見つける際に、匂いを頼りに近づく以外に、人の呼気の中に含まれる二酸化炭素の頼りに近づいているそうです。一定のリズムで二酸化炭素が放出されているのを蚊は検知してそこに生物がいるのを察知するのだそうです。


この蚊の二酸化炭素の検知システムを司っている、神経系をだましてやれば、人がいるかどうか察知できなくなるのでは?ということでその神経系をかく乱する化学物質を見つけたのです。



で、その化学物質が実際に効くかどうか、ケニアまでいって検証した・・・実際に実験は成功したんですが、この実験には2つの大きな小屋を用意して、そこに試験サンプルと対象サンプルをおき・・・とそれまでの細かい実験から、なんと大がかりな実験を行っていることか。でも、こういう実験手法、個人的には好きです。


ただ、一定のリズムで二酸化炭素を吐き出すことが蚊を寄せつけるのだったら、呼吸を時々変えてやれば蚊はこなくなるんでは?


と思って少し息を止めてみたりしましたが、さすがに苦しいですね。この発見した化学物質が世に出るのを期待しましょう。




トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
訪問者数

ブログ管理者