こんな名前の動物はかわいそうだ 3

2011年11月16日

Genome sequencing reveals insights into physiology and longevity of the naked mole rat. Nature, Vol. 479, Pages 223-227, 2011.

ハダカデバネズミ。

今回の論文の研究対象の日本語名です。


この名前だけで、この論文を読まなければいけない、と思いました。
英語名だったら裸のモグラという感じなんですが、 なんで日本語名はこのようなひどい名前になったんでしょうか。
写真をみる限りはそれほどかわいそうなかっこうではないんですが、名前からうける印象は最悪です。
本人達はこんな名前で呼ばれているとは知らないでしょうが、かわいそうに。


で、このハダカデバネズミ(やはりインパクト高いですね)。 何がすごいかというと、他のネズミと比べて非常に長生きなんです。30年くらい生きるんだとか(普通のネズミは2年くらい)。

しかも、老化現象が見られず、酸化ストレスを受けず、がんにもなりにくい。名前はあれですが、まさにスーパーマウス。


どうしてハダカデバネズミは長寿なのか?その手がかりを探るべく、今回ゲノム配列の解読に成功したというのが今回の論文でした。
なにかこれだ!という特別な遺伝子が見つかった訳ではないようで、これからようやく研究がスタートできるよというもののようです。


ただ、長寿は長寿なんですが、その代わりに体温調節ができない、視力がよくない、痛覚がなく、味覚もおかしく、毛がない(これはどうでもいいかもしれませんが) とかなり代謝に犠牲を払った上での長寿なんですね。長生きするにはそれだけ犠牲にするものも多く、こういった研究の結果、のんびりしているけれども長寿か、活動的だけれども短命かという代謝と寿命は反比例することがわかってくるのではないかと、あれだけ素晴らしい仕事をして残念ながらまだまだこれからという時に亡くなったスティーブ・ジョブズのことを思うにつれ、感じます。


ちなみに、ハダカデバネズミ、ここ鳩山キャンパスの近く、こども動物自然公園で飼育されているそうです。

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
訪問者数

ブログ管理者